キャリーの今日を生きる 2 自分の頭で理解したことだけを信じろ

キャリーの今日を生きる 2 自分の頭で理解したことだけを信じろ

今回紹介する言葉は"自分の頭で理解したことだけを信じろ"です。まずは夏目漱石の"それから"からの引用です。

 

「御父は論語だの、王陽明だのといふ、金の延金のを呑んで入らつしやるから、左様いふ事を仰しやるんでせう」
「金の延金とは」
 代助はしばらく黙つてゐたが、漸やく、
「延金の儘出て来るんです」と云つた。

これは財閥を一代で築いた無学な父と、その父を心底から軽蔑している息子の代助とのやりとりです。"延金"とは偉人の言葉を指し、父は之を噛み砕いて砂金にして自分のものにすることなく吐き出していると代助は批判しています。



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私の周りでも偉い人の言葉をそのまま振りまくことで頭がいいと言われる友人がいます。

私が思うに、その友人はその言葉が偉い人の言葉でなかったとすれば、その言葉を振りまくことはなかったのでしょう。やはり偉人が言ったという後ろ盾があることによって言葉に重みや信憑性をもたせようとするのです。

 

私は人の言葉や報告を信じて疑わない態度は非常に危険であると考えます。その言葉を言った人がどんなに偉い人であっても。

言葉を誰が言ったかではなく、言わんとしていることは何かを考えるべきです。権力に従った言葉には上辺だけの力しかなく、本当に理解していれば、権力を逆に従えることができるでしょう。

 

長くなりましたが、結局私が言いたいのは、

"言葉の言わんとしていることを考え、自分の頭で理解せよ"ということです。

皆様が本当に言葉の権力に振り回されなくなった時、一つ賢くなれることでしょう。

 


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キャリーの今日を生きる 1 逃げるが勝ち

キャリーの今日を生きる 1 逃げるが勝ち

"逃げるが勝ち"という言葉自体はよく知られていますが、これは今の私が最も推したい言葉です。

 

この言葉にぴったりな人物がいるので紹介しておきます。

木村 昌福(きむら まさとみ、1891年(明治24年)12月6日 - 1960年(昭和35年)2月14日)は、日本の海軍軍人。最終階級は海軍中将。静岡県生まれ。


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強行突入を主張する部下たちに「帰ろう、帰ればまた来られるから」と諭して帰投し、状況をよく判断した指揮を行った。痺れを切らした軍令部や連合艦隊司令部からの催促や弱腰との非難にも意に介さず、旗艦で釣りをしたり、司令室で参謀と碁を打つなどして平気な顔をしていたという逸話がある。

wikipediaより引用

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/木村昌福

 

私の周りでは、やはり逃げは負けだと頑なに主張する人ばかりで、心も体も疲れ果てているにも関わらず突き進む人が多いように感じます。学校でも会社でも、意地を張ってがむしゃらになっても何の意味もありません。唯頑張って立ち向かっているという事で満足してしまうくらいなら逃げを手段の一つとして認め、休息を大事にするべきだと思います。

 

最後になりますが、私も木村昌福氏の言葉を知るまでは逃げをずっと否定し続けていました。しかし、今では逃げ道を用意してあるからか、心に余裕が持てた気がします。ストレス社会に生きている皆様にも"逃げるが勝ち"を心に留めておいてほしいです。


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